このあいだ、近所の商業施設でライブイベントがあって、ライブといっても30分程度の平台ステージなんだけど、生の音楽なんてとんと遠ざかっているので、わくわくとしていて、図書館帰りに遭遇するように出かけました。
会場はパイプ椅子も設置されていたのだけれど、どんなグループかもよく知らないので、趣向にあわなければすぐ退散できるように、遠巻きに陣取りました。
ウッドベースとギターと管楽器の3人組。それぞれが歌なんかも歌うジャズバンド。昭和初期のTV番組のテーマ曲とか、年配の方々にも耳馴染みのある選曲で、しゃれたアレンジで演奏して、なかなかによかったのです・・・が。
が。
自分たちのCDを物販したかったみたいで、そのCDを今日は忘れてきてしまったと、1曲おわるごとに同じコメントをいれる・・・いや、CD買いたくて来てるんじゃないんだけどなぁ‥と違和感がもぞもぞと芽生えまして。自分たちのバンド名を何度も連呼して、SNSもやっています、TwitterもFaceBookもインスタもやってます、このバンド名を検索して、ぜひイイネをクリックしてください、お気に入り登録してください、チャンネル登録してください、拡散してください、の連発。「CD持ってきてたら言わないんだけど、今日演奏している曲もYoutubeにあげています‥」‥などなど。
いろんな人に聞いてとプッシュするのはいいと思うのです。
でも。
今、ここで、ライブを聞きたいと聞いている私たち。そこに向けてのメッセージじゃなくて、その向こうにむかってアピールしているようで、なんだか、ないがしろにされているように感じちゃった。
違和感を感じない楽しいパフォーマンスって、実はすごいのね。
