なんとかなる日々

なんとなく きげんよく のびやかに。

【読了本】べらぼうくん 著:万城目学

好きな作家さん。
「かのこちゃんとマドレーヌ夫人」が一番好き。

なんて読むのか、いつもモタモタするのだけれど マキメ マナブさんですね。
1976年大阪生まれ、京大卒の作家さん。

べらぼうくん 著:万城目学

これは小説家になるまでのエッセイ。小説とはちょっと違うのだけれど、相も変わらずのリズムのいい文体で するするする~ と気持ちよく読めました。

私が思う大学生の本文とは「意味」や「成果」を求めず何者にもならず生きることだ。

大学とはなんぞや。たしかに企業に就職するための職業訓練校ではないのよね。
企業に就職したとき、電話のとり方から、名刺交換の仕方、封筒の宛名の書き方から研修してもらいました。大学をでてそんなことも知らなかった、というか、ビジネスマナーは働かないことにはわからないし、それを教えてもらえたのはラッキーだった。今の学生さんはどうなんだろう。

前職の社長が嫌っていたことばが「勉強させてもらいます」「勉強させてもらいました」というので、「ここは会社なんだから勉強はよそでやって、ここで勉強するなら授業料を払って」とよく言ってました。ま、たしかに。

私は常に観察する側に立ちたかった。攻守の感覚でいうならば、観察するのは攻、観察されるのは守。私はいつだって攻めていたかったのだ。

これはちょっと不思議な感覚。
発信するほうが「攻」のイメージでいる。
観察するほうが「攻」ってどんなんだろう‥冷静なほうが「攻」? 距離を置いて客観視できるポジションにいるほうが攻めやすい、ていうことかなぁ。この感覚は生まれもってのものなんだろうか、あとから身につける(身につけられる)ものなんだろうか。

なかなかに面白かったです。


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