スタジオでフルート吹いてきました。思いっきり吹くのに、時々、スタジオを借ります。えっと、マイクとかの音響を使うんじゃなくって、防音されてるので心置きなく音が出せるんですね。やっぱりうるさいですからねー。で、練習するには音の「かえり」がないと音を作れない。借りてるところは、板壁、板床、天井とかも音の反響がちゃんと考えられた部屋になってるので吹きやすいのです。
今日は12月でクリスマスも近いので、気分はクリスマス。サンタが街にやってきた、とか、星に願いをとか、My Favorite Songとかで音鳴らしして、JSバッハのパルティータを吹きこみました。あ、もちろん基礎練習もいろいろやります。
JSバッハは奥が深いです。毎回吹く度にいろんな気づきがあって、それがまた楽しくて。パルティータはねぇ、息つぎするとこが無い曲なんですよ。たぶん弦楽器のために作られたんちゃうかなぁと私は思うんだけど、現在、この曲は「フルートのために作られた曲」とされてるんですよね。循環呼吸で吹けってことかいな、と(一応循環呼吸もできるようにはしてるので)それで吹いてみたりもしたんだけれど、味もそっけもなくて、つまらん。やっぱりブレスあってこそ歌になるんだよなぁと思います。
この曲は、いろいろな先生にレッスンでみてもらった曲で、先生によってカラーが違う、歌い方も違う。どうとでも吹けるというか、自由度がないようで自由度ありまくりの曲です。
アルマンド、クーラント、サラバンド、ブレーという4つの楽章からできています。
4つとも舞曲。踊りの曲です。バロックなので、なんていうか、宮廷で男女が2列になって踊るような曲ね。
ただ、とある先生のレッスンで、サラバンドってのは猥雑な舞曲なんだよって教えてもらってから、この曲を吹くとき、私の頭の中にはベリーダンスの踊り子さんが鎮座するのですよ(笑)。いや、バロックなんですよ、バロック。でも、こう、なんというか、妖艶な女性が流し目しながら男の人を誘うような感じ‥いや、楽しくて。
JSバッハも2回結婚して20人の子供をこしらえた人ですからねぇ。そりゃ色気のある曲だって書くでしょう、とわたしは思っています。
学生時代とは違って、毎日何時間も吹く環境ではないけれど、それでも好きなので吹き続けています。クラシックって「毎日しないと指がまわらなくなる」とか「音がでなくなる」とか言われますけど、大丈夫です。1日休んだら(さぼったら)、とりもどすのに1か月かかるとか、そんなの嘘。練習しないことへの罪悪感とか恐怖感とか、若い頃はハンパなかったですけどねぇ。ま、ある程度は日々の基礎練習とか、毎日弾いたり、吹いたり歌ったりすることも大切だとは思うけれど、一度自転車に乗れたらずっと乗れるのと一緒じゃないかなぁと思います。