なんとかなる日々

なんとなく きげんよく のびやかに。

無頓着と強さ

紙のコミックが読みたくなって、TSUTAYAで「薬屋のひとりごと」をがさっと借りてきて読んでいます。原作と作画が別の人で合作の作品のようですね。おもしろい。

大陸の昔の後宮が舞台で、薬に詳しい娘が主人公。
謎解きがおもしろく書かれています。

そのなかで、幾人かいる妃の、14歳の妃がいじめられている様子が書かれています。
妃たちが列席する宴で、みな五行の色を意識した衣装を身に着けているのに、幼い妃だけが五行からはずれた色を身に着けている。薬屋の娘はそういったあれこれを見て、その妃が使用人からもいじめられていると推測します。身の周りの世話をする女官たちが、かいがいしく世話をしながらも、妃が恥をかく姿を楽しんでいる。普段は味方のふりをしているのに。
世間知らずの妃はやすやすとだまされている‥本人はいじめられている自覚もない。

これ、身につまされる感じがしました。
過去をふりかえって、息苦しかったあのころの、あれやこれやは、実はこうだったのかもしれんなぁ、と。

ハラスメントとよばれるものは、それをうけた人が「イヤだ」と思うことで成立しますよね。とすれば、本人に自覚がなければ、それは成立しない、いじめは存在しない、ということになる? 

いやいや、本人に自覚がなくても、それは、ある、と思う。

で、自覚がないこと、無頓着なこと。
それは強さなんだろうか‥

自分を守れるのは自分しかない。
「あれ?」と思うアンテナは絶対必要だ。
疑心暗鬼になってもあかんけど、「なんか居心地わるいなぁ」という感覚に、自分でちゃんと気づけるようにならないといかんな、と思います。
で、それに立ち向かうのか、距離を置くのか。気づいて動かなくてはね。
ぼーっと生きてちゃあきませんな。
いやでも、ほぼほぼ、ぼーっとしてるんですけどね。
ふむ。ま、それはそれでよしかな。


スローライフランキング