なんとかなる日々

なんとなく きげんよく のびやかに。

お嬢さまことば とか

人と意思疎通するための必要不可欠な「ことば」。
日本で生まれて日本で育って日本で暮らしているけれど、日本語は難しい‥日本語というより 考えていることを「ことば」にすること自体に ものすごく高度な技術がいると思ってます。

こんなときどう言えば うまく相手に伝わるんだろう、て。
そして 相手が伝えたいことを自分はちゃんと理解してるんだろうか、て。

たくさんの単語(日本語)を知っているはずなのに、そのときに、その場にあったことばを口にすることの難しさったら。
世界で唯一 絶対に共有できる「ことば」は数字ではないかと思ったりしている。

「お嬢さまことば速修講座 監修:加藤ゑみ子」という おもしろいご本があります。
これまでの仕事で 顧客対応がメインだった時もあって、言葉づかいについて調べていたときに入手したご本です。このあいだ放映していた「かぐや様は告らせたい」というアニメの決め台詞にもなっていた「お可愛いこと」。この「お」は敬意を表したい相手に属する場合につけるもので 例えば 自分の席のことを「わたしのお席」といってしまうのはNG。「あなたのお席はこちらよ」はOK。お嬢様らしさをだしたいなら「お紅茶をいただくわ」と言う、コーヒーを飲みたいのならお嬢様らしさをだすのはあきらめましょう、「おビール」と「お」がなじみやすいものもあるけれど、その場合はお嬢様というより「夜のお嬢様」という雰囲気になるので、お嬢様はビールではなくワインかシャンパンを召し上がれ、とか。

お嬢様ことばのようにみえるけれど、そうではない「けなしことば」の例ものっていて
 とても個性的→おかしなっかこう
 とてもはっきりしてらして→礼儀知らずね!
 おっとりしている→気がきかない
あ、実はそういう意味で言われていたのかなぁと心配になったりもします。

お嬢さまと小市民との違いとして「自分で自分の立場をつくろうと一生懸命になっているのが小市民的な人で、自分の立場は お相手がつくってくださるものとお思いになっているのがお嬢さま。お相手の方とその立場に対する尊敬の気持ちさえあれば、たくさんの誉めことばも、相手を傷つけない曖昧な否定も、親しき中での敬語づかいも自然に生まれてまいります」と書かれていました。
自分を低めて相手を高めるのではなく、自分の立場を変えずに相手を高める。
年齢とか関係なく 自分にふさわしいことばを きちんとつかえるようになっていたいなぁと思います。


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