なんとかなる日々

なんとなく きげんよく のびやかに。

正しさって? 【読了】じい散歩 著:藤野 千夜

図書館でずいぶん前に予約した本の順番がまわってきました。

 じい散歩 著:藤野 千夜

90歳近い夫婦と、50歳前後の、その3人の息子たち。
主人公は90歳のじいさん。長男は中学時代からのひきこもり、次男はフラワーデザイナーで独立している自称長女のゲイ、3男はアイドルおたくで事業っぽいことをしては借金を増やして親のすねをかじり続けているパラサイト。

文章も読みやすくて、いまどきの家族っぽい、8050問題。

主人公のじいさんは、かくしゃくとしてて、おしゃれで、健康に気を使って、整理整頓もできて、人生を謳歌している感じで、問題山積みだけれども家族のことも考えてて、と、ほのぼのと読み進めました。

でも、読んだ後「あれ?」ていう感じが残る。

じいさんの視点で書かれているから、じいさんが「正」という立ち位置で読んでるのだけれど、読後のこの違和感はどこからくるのかなぁと探っていたら、なんとも怖い感じになってきました。

もしかして、これはホラー?


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