なんとかなる日々

なんとなく きげんよく のびやかに。

図書館の天使 読みたい本

図書館には天使がいると思っていて。読みたい本を選ばせてくれる、というような。
子供のときから、なんとなく、そんなふうに思っていたのだけれど、意外にそう思ってるのは自分だけじゃないんだと驚いたのが、映画「ベルリン天使の詩」。映画のなかで、図書館に天使がうようよいるシーンがあって、「そうそう、これこれ」と手を打ったのを覚えています。

書店とか図書館で本を選ぶとき、自分はどんなお話が読みたいのかなぁと自問自答するのですよ。ふわぁっと、笑える本、泣ける本、じじばばが活躍するの、女の子ががんばってるの、働くひとの下剋上的なの、血のつながりはないけど家族みたいに暮らしてる本、生きることと死ぬこと、ミステリーもの、こわいやつ、中世の暗いやつ、人の心の動きについて書いてるの、とかとか。

で、そういうのを思い浮かべながら、棚の間を歩いて背表紙を眺める。このあたりは無心というか、一種無我の境地?で、表装の色とか、重さ(軽そうなのとか重そうなのとか)、固さ(持ちやすいかとか)。まずは右脳の感覚?で。

ここらへんが、なんとなく天使が「これこれ、これ読んでみな」と言ってくれてるような気がするのですよ。

で、タイトルを見て、著者を見て、手に取って、表紙の絵(デザイン)を見て、ぱらぱらっとめくってみる。

このあたりからは左脳(?)で、文字の大きさとか、帯書きとか、あとがきとか、表紙裏のあらすじとかを見て、書き出しの1-2行と、ぱらぱらめくって開いたページの1-2行を読んで、ことばのリズムが読みやすいかなぁとかみる。

最近はネットの書評とかをみて予約して借りたり、買ったりすることが多いのだけれど、時間があるときは、ふわーっと書店や図書館の棚の間を無我の境地でうろうろするのが、なんともいえず好きですねぇ。

だから、本があるところは静かなのがいいんです。


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