なんとかなる日々

なんとなく きげんよく のびやかに。

ドラマ 「すいか」が好き

2003年にTV放映されたドラマ「すいか」。オンタイムでもかぶりつきで見て、DVDも発売と同時に入手、今もときどき むふむふ いいながら見ています。
なんだろなぁ、血のつながらない家族でも、家族みたいになっていくお話が好きです。わたしの深層心理にはなにかあるのかもしれんなぁ‥機会があったら深読みしてみよう。

「25年目の「ただいま」著:サルー・ブライアリー 訳:舩山むつみ」を読んで、これは映画にもなってますので、ご存じの方も多いかも。ご本で読むとまた味わい深いです。インドで迷子になった5歳の少年が、養子としてオーストラリアで成人、30歳のときにGoogleの地図で、自分の記憶からネット画像をたどって(5年もの月日をかけて検索し続けて)やっと故郷をみつけ、帰宅、家族とも再開できる実話。養子先での家族関係とか、生家の家族関係とか。自分の中の「ふつう」って感覚が広がります。

そのまま「れんげ荘 著:群れようこ」を読んで、こちらは、45歳独身女子が早期退職して、そりの合わない母親との実家暮らしから、家賃3万のアパートひとり暮らしをするお話。月10万の貯金切り崩し生活。シャワートイレ共同、古い2階建てだけれど1階の4室のみ入居。60代の隣室女性と、20代の職業旅人という女性、居酒屋アルバイト20代男性が入居者。 現在のシェアハウスっぽいかなぁ。でも、食堂はないから、それほど交流がメインでもなく。エアコンなし、梅雨のカビ攻撃、夏の蚊との戦い、冬は室内に雪が積もる季節感満載な設定。 無職45歳女性の一人暮らしがまぎれるようにと、東京の駅近で暮らす、というのもなるほどなぁと。 ちょっと「すいか」の匂いがするなぁ。

で、「昨夜のカレー、明日のパン 著:木皿泉」を読み始めたところで、ものすごく面白いので、これは一気読みしちゃうともったいないなぁと、ふと、あとがきを先に読んだら、これ、「すいか」の脚本書いた作家さんの初小説なんだ!ってことを、読んでる途中で知るという。木皿泉って、夫婦作家さんで、和泉 務(いずみ つとむ)と妻鹿 年季子(めが ときこ)夫妻の共作ペンネームなんですって。

「すいか」で、今、ふわっと思い出すのは、信金に勤める主人公が、女刑事から「偉い仕事ってあるのか? 仕事(職種)に上下があるのか? パイロットと宇宙飛行士のどちらが偉いのか?信金のOLは豆腐屋より上か下か?」と言われて絶句するシーン。稼ぐ額や、必要なスキルとか、比べるところはそれぞれあるだろうけれど、上とか下とかじゃないよなぁと。価値観というか視点というか語り方というか、今も あれこれ考えさせられ続けています。


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