なんとかなる日々

なんとなく きげんよく のびやかに。

【読了】お探し物は図書室まで 著:青山美智子

お探し物は図書室まで 著:青山美智子

5話連作になっていて、面白かったです。主人公が図書室の司書じゃないんだな。それぞれのお話の主人公が、図書室の司書が勧めてくれた本を(も)きっかけにして、少し行動して、考え方とか感じ方を変えていく。

たぶん、人生で一番がんばったのは生まれたとき。
そのあとのことは、きっとあのときほどつらくない。
あんなすごいことに耐えたんだから、ちゃんと乗り越えられる。

たしかに(笑)。
覚えてないですけどねぇ、どっかに記憶されてたりするのかなぁ。
でも、生まれたての脳って未熟だから、どぉかなぁ。

「あのときほどつらくない」の「つらい」ってのは感情かな。感情(コミュニケートするためのもの)が発達してくるのって原始反射が消失し始める生後4か月ぐらい、と言われている。感情は記憶とも関りが強い。なおかつ身体状態からも連動しちゃう。身体で感じる「感じ」がマーカーされて、それが感情を引き起こす、なんて説もある。

じゃ、自分が生まれたときの、あれやこれやな感覚がどこかに記憶されてるのだとしたら、それから想起される感情もあるのかしらん、なんて考えてみるけれど、わたしの潜在意識にはみあたらないですねぇ。自分の中にあるといわれる膨大な無意識のどこかに、おるのかなぁ。

人生なんて、いつも大狂い。どんな境遇にいたって、思い通りにはいかないわよ。でも逆に、思いつきもしない嬉しいサプライズが待っていたりもするでしょう。結果的に、希望通りじゃなくてよかった、セーフってことなんかいっぱいある。計画や予定が狂うことを、不運とか失敗って思わなくていい。そうやって変わっていく。自分も、人生も。

そのときに一番やりたいことを、流れに合わせて一番やれる形で考えていったら、そうなった。自分の意思とは別のところで、状況は刻刻と移り行く。家族関係とか、健康状態とか、職場が倒産したり、いきなり恋におちちゃったり

どんなに備えていても、どんどん巻き込まれていったりするんですよねぇ。
ひとつのきっかけから、次々と展開していくのなんて、大アリで。

だからこそ、面白いのよねぇ。


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