なんとかなる日々

なんとなく きげんよく のびやかに。

サクセスフル・エイジング

放送大学の心理学講座ででてきたことば。サクセスフル・エイジング。
和訳がなくって、講座では言葉そのままなんだけれど、なんとなく「上首尾に年をとっていく」という感触かなぁ。

老年期を健やかにすごす、てことなんですけど、健やかに過ごすってどんな感じに?てことで、二通りの論があって、ひとつは、若いときと変わらず活動的に過ごすという活動論と、活動から徐々に離れていくという離脱論があり、活動と離脱のどちらが望ましいかはパーソナリティによる、ですって。そんなん、そのときの健康状態やら、収入、家族構成とか社会とのつながりとか、いろいろあるから、そりゃ個人差が大きいでしょー。

で、サクセスフル・エイジングの鍵は「人生満足度」ともありまして。

老年期の発達課題として提示されているのが「インテグリティ 」なんだけれど、このインテグリティ(日本語にすると統合)てのは、自分の人生が、そうじゃなきゃあかんかったもん、ほかと取替えられるもんじゃなくて、なにがどうあろうと自分のもん、として、「よく生きた」と自分で受け入れられていること、と説明されています。

加齢とともに、身体機能も衰えて、認知症やらなんやら、失われていくことに焦点があいがちなんですけど、加齢による肯定的な変化もありまして、

自分への肯定的な感情が上昇していくとか、誠実性とか調和性とか、情緒的安定性も高まる傾向があって、他者への寛容性や許しの気持ちも大きくなって、性差は縮小して、幸福感や肯定的感情が高く、孤独感が低く、限られた人生を意義のあるものにしようと情動的制御が強くなる、とか・・・

年をとっていくと、身体機能の低下とか喪失体験が否定的な影響を及ぼすけれども、こういった調査結果をみると、肯定的なこともあるっぽい。

人が生まれてなくなるまで。肉体的な変化もそうだけれど、心理的な変化や発達も、たくさん研究がなされていて、その研究もまだまだ発展途上で、次々と面白い論があがってきていて、発達の流れに自分を置いてみて、あぁ、そうだったのか、と今さらながらに知ることもあり。

知れば知るほど、いろいろと面白くて、興味がつきません。


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