なんとかなる日々

なんとなく きげんよく のびやかに。

わたしが、わたしであるのは、どういうわけで?

日本人でよかった、日本に生まれてよかった・・・と、そう思ってます。が、

さて、わたしが、わたしであるのは、どういうわけで? となったときにですね、
私は、私の父と母から生まれたので、その遺伝子をもらっていて、これは、生物学的な要素ですね。それとは別に、育った環境や経緯があって、その経験や記憶から、今のわたしができあがっていて、その育つ経緯には学習や教育があって、その集大成が今のわたしになっているのです。

で、ちょっと興味深い研究結果がありまして。
いくつかの国の子供(小学生)の教育の比較研究がされてて、教科書(2000年刊行)に登場する主人公が困難にどう対処するか、というので
 日本と韓国:相手の意見や周囲の状況にあわせて自分を変える
 欧州3か国と中国、台湾:他者の意見や状況を変えて自分のやり方を最後まで通す
て風に描かれているとか。
で、日本で特徴的なのが、「対立する相手を無邪気に信じて、相手が考え方を変えてくれるのを待つ」行動を高く評価する傾向があるとか。。。。マジデスカ。。。

「にゃーご」という絵本では、猫の怖さをまだ教えてもらっていない子ネズミたちが、猫に出会って、無邪気にじゃれて(猫はやさしくなって)一緒に果物狩りにいく、というお話になっている・・・ダイジョブデスカ・・・

まぁ、未知なものすべてを敵とみなして、なんでもかんでも、くってかかればいいってものではないでしょうけど、それは生存戦略としてアカンのとちゃうやろうか・・・と心配になるのだけれども、今の情報過多の現代、戦うアニメなんかも沢山あって、今どきのお子たちは、私の世代よりも、もっとずっとスマートに、強く生きていくのだろう、とも思っています。

これは、心理学者のブロンフェンブレンナーが考えた、人が発達するときの、生態学的システムの図。

その国や文化によって、道徳性も違ってきて、その文化圏内で、時代の中でできあがってきている社会的に共有されてる暗黙の人間観があって、それが、そこに暮らす人の感情や認知、行動を方向づけてたりする。例えば、西洋では、自分を周囲とは切り離して独立したものとみなすし、東洋では、自分は他の人や周囲と結びついてる存在としてみなしてる。

「なんで、わたしはわたしやの?」という奥深い問いについて、賢い人たちが、すでにたくさん調べて研究してくれていて、いろんな学説の今の研究結果を知って、あぁ、なんだ、みんな知りたいことは一緒なんや、と思ったりしています。

いやほんと、人って、面白いです。


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