なんとかなる日々

なんとなく きげんよく のびやかに。

「自分」はどうやってできている?

人って、生まれたときは、自分ではなーんにもできない。原始反射※(生後4-5か月ぐらいまで)とか反射で外界に反応していて、そのうち、自分の身体を触って、自分の周りのものを触って、物理的な存在ってのをわかり始めて、ちょっとずつ自分が動くこと(寝返りとか、はいはいとか)で、周囲とのかかわりを理解していく。

どこからどこまでが「自分」なのか、人やモノとは違うものだ、ていうのを、少ぅしずつ理解していくのよね。

生まれたてのときは視力もあんまりなくて、目がすぐに見たい対象へと瞬間的に動くようになってくるのは、生後4か月ぐらいから。動くモノを目で追える速度があがってくるのは2か月~6か月ぐらい。

人の指さしてるものが、それ、と理解するようになるのが6か月ぐらいで、指差しとかしなくて、相手の視線だけで「それ」とわかるようになるのが、9-10か月ぐらい。

そこに「ことば」がのっかってくるのが3-4歳。ことばが、人との会話だけじゃなく、自分の思考の道具になってくる。

自分の不適切な反応を抑制して、行動をコントロールして、うまくやっていこうという認知機能が発達するのも4歳ぐらいから。

生まれてからの3-4年で、人と自分は違うんだ、てことをわかって、ことばも使えるようになって、ことばを使わず視線だけでも、相手の意図することを理解できるようになっていく・・人って、すごいなぁ。

※原始反射
口にものが触れると吸い始める吸啜(きゅうてつ)反射とか、足を床につけて前に傾けると足を交互に動かして歩くそぶりになる歩行反射とか、指を握って離さない把握反射とか。大脳皮質が発達して身体が自分で動かせるようになってくると消失していく。


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