生け花には剣山を使わない「投入れ(なげいれ)」という技法がありまして、初めて挑戦してみました。
剣山を使わないのに、なぜ花がとまるのか?
きっとものすごいバランス感覚が必要とされるだろうから、もう、精神修養以外のナニモノでもない、と思っていました。
ところが、やってみると、なんだかとても面白かったのです。
花が思ったところで「とまる」コツを教えていただいて、いざ挑戦。
でっかいですよ。高さ30cmぐらいのつぼ型の花器にどどーんと。
左右は両手広げたぐらいになってます。
花をとめる練習もかねて、左右に\(^o^)/してるように生けてみました。
セッカヤナギ(石化柳)
オーニソガラム
スプレーマム
セッカヤナギの枝ぶりがかっちょよかったので、何もせずともかっちょよさげになっています。ただ、白いオーニソガラムの花の向きがあっちゃこっちゃいってしまってます。
花の向きに気を付けて、いざ2回目。
右に流してみた。白いお花もなんとか正面をむかせて。
いつもは、お花を生け終わると
「先生できました」
と言って、先生に見ていただくのだけれど、今回は
「先生っ!とまりましたっ! (崩れる前に)今っ、見てください!」
という感じ。(笑)
3回目はドラセナを足して。
シャッター押す前に2本めのオーニソガラムが傾いちゃった・・・ほんとは、もうちょっと左にうまいこととまっていたんですけどねー。
お花が止まる原理は、基本は2点でバランスをとるというもの。テコの原理っぽい。
枝数が増えていくと、それぞれが干渉して絶妙なバランスが生まれるので、思ったようになったりならなかったり、それが意図せずに良い感じになったりと、なんともおもしろくて、気持ちいいのです。
投入れ、なかなか面白いです。