匂いはネットでは手に入らない。画面から匂いはでてこない。
知ったような気になったり、やったことがあるような気になるけれど、本やWebから入手できるのは情報だけなわけで、実際の、そのときの感情や、光の感じや、触った感じ、味や、その空間を響いてくる音とか、痛さや、あたたかさや、風が吹き抜ける感じとかは、今ここ、で実感するしかないものなんだな。
子供のときに読んだマンガ本（たぶん柴田昌弘のブルーソネット）で、体がロボットになってしまった人が、風が肌を吹き抜けていくのとか感じられなくなる、というセリフを言っていたのを思い出します。そりゃ嫌やなぁと思った。
それだけ、人の体ってすごいんだ。
てことで、お部屋のアロマが欲しくて無印良品にでかけてきました。100均のも使ってみたけれど、どうも胡散臭いし、百貨店で入手してみたけれど、こちらはどうも緊張する。無印のアロマもちょっと前に話題になってたなぁと冷やかし半分でのぞいてみました。
１畳ぐらいのテーブル状になった棚の上に、ちっちゃい瓶がいっぱい並んでいて、ABCと数字と、あれとこれ、みたいなラベルが貼ってある。なんだろう・・・と近寄ってよく見てみると、まず、ベース４種類で区切られていて、それぞれに、あれとこれをブレンドして、と分岐の一覧表があって、そのテスターが並んでいました。
総勢なんと60種類。
おやすみ、とか、おでかけ、とかのブレンドがあるのは知っていたけれど、これはすごい。
人って香水の嗅ぎ分けは4種類ぐらいが限界、と聞いたことがあるのだけれど、くんかくんかと、あれもこれもと小瓶の蓋をとっては嗅いできましたよ。
すっきりしたいからミント＆クリア系かな、と嗅ぎ始めたのだけれど、意外にフローラル系に着地しました。
番号はFBG2
フローラル リフレッシュ：ゼラニウム＋オレンジ＋グレープフルーツ＋ベルガモット
10ml 1575円（税込み）
ブレンドは出来上がりの瓶があるわけじゃなくて、その場で店員さんが作ってくれると書かれている。近くにいた店員さんに声をかけたら、実験室みたいに、細くて背の高いメスシリンダーやら、デジタルの高精度計量器（はかり）を出してきて、その場で調合が始まりました。「10分後ぐらいに中央レジにお持ちしておきますよ」と言ってくれたのだけれど、興味津々、「やりにくいかもしれないけれど、見ていい？」と、このご時世だし距離をとって、周りをうろうろしながら横目で調合風景も見せてもらってきました。無印のポロシャツにウェストポーチの朴訥な感じのおにいさん。できたら怪しい魔女風の人だと雰囲気あるのになぁ・・・と思いつつ、できあがりの香りもかがせてくれて、一緒にレジまで行ってくれました。
レシートをみたら種類はわからないけれど、4種のオイルがそれぞれ2点,10点,４点,6点と書かれているので、これ、それぞれの配合比率だな(順不同)と思いました (￣ー￣)ﾆﾔﾘ。
梅雨の時期、お部屋がいい香りになってリフレッシュです。
