なんとかなる日々

なんとなく きげんよく のびやかに。

花だらけ

20年ちょい前になりますが、オランダのアルクマール音楽院の夏期講習に参加したことがあります。あ、わたくし、フルートを吹きます。アルクマールアムステルダムの北西、北海に近くなりますね。

オランダはきれいな国です。観光産業も盛んで街もきれい。そのときの夏期講習には、オランダ在の日本人の受講生の子がいて、その子にいろいろと教えてもらいました。
オランダのおうちにはカーテンがない。外から見ても楽しめるように、窓はディスプレイするもの、だそうです。たしかに、どこのおうちも、きれいに装飾されていて、住宅街をそぞろ歩くだけでも楽しかった。

夏なので、日没は午後9時ごろ。いつまでたっても夕方な陽射し。
ある日の夕方(18時ごろ?)、宿舎にむかいつつ、ぶらぶらと街歩きをしていたら、ワゴンで移動販売しているお花屋さんが、ちょうど撤収するタイミングで、売れ残ったお花を近くのベンチに山積みにして立ち去ろうとしてるとこに遭遇。
「え?」とみていると、通りすがりの街の人たちがわらわらと寄ってきて、そのお花を持ち帰ってる。見ていた私(日本人)に気づいたお店のおにいちゃんが、「あんたも持って帰っていいんだよー、ただだよー」みたいなオランダ語(多分)を声掛けてくれて、30本ぐらいの赤い薔薇の花束を渡してくれました。

いやぁ、太っ腹。

宿舎はホテルだったんだけど、フロントでバケツを借りて部屋中にいけました。他の受講生にも渡したりして。

講習では演奏会もいっぱい開かれていて、演奏者にお花を渡すのは日本と変わらないのだけれど、当時は、ラッピングをはずして渡すもの、と教えてもらいました。お国によって変わるんだぁと、これも新鮮でしたね。

夏になるとお花をいけてもすぐに傷んでしまうのだけれど、今日は、なんか、お花、近所で調達してこようかなぁ。


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