なんとかなる日々

なんとなく きげんよく のびやかに。

がんばる ぱにゃにゃん

ラオスってアジアの国です。ベトナムカンボジア、タイとかのあたりで海がない内陸の国。そのラオスの言葉で「がんばる(試してみる)」というのを「ぱにゃにゃん」というそうです。いやー、なんとも力が抜けそうな「がんばる」。いいなぁ。ちょこっと調べたら、ラオスの首都ビエンチャンを旅行会社が”世界一何もない首都”とうたっている(笑)。まぁ「ぱにゃにゃん」だし、と納得。

ひと頃から日本では「頑張って」が禁句っぽい扱いになってますよね。鬱の人にかけてはいけない言葉だとか、すでに頑張ってる人に「もっと頑張らんかい!」と鞭打つようになっちゃうとか。そして風潮は「そんなに頑張っちゃいけない」となってます。
たしかに、厳しい言葉がけに受け止められてしまうこともあるけれど、でも、やっぱり「がんばって」はやさしいことばではないかと思うのです。「もっと頑張れ」という意味ではなく、「大丈夫、すごくがんばってるのわかる、何かわたしが手伝えることないかなと考えるけど何もできそうにない、そばで見てることしかできないけど、でもいつも応援してるから、しんどくなって休んだっていい、当たり散らしたっていい、あなたが自分で考えて自分でしてること、みんなちゃんとわかってる、信頼してる、そしてあなたも周りをもっと信頼しても大丈夫」っていうような気持ちを伝えるものじゃないかと思ってる。

音がね「がぎぐげご」っていう濁音が入るから厳しい響きになっちゃうのかなぁ。ちょっと脱線しちゃうけど、ドイツ語は「がぎぐげご」だらけでぴっくりする。「行く gehen (英語でgo)」の過去分詞が「ゲガンゲン gegangen」。あ、ドイツ語のがんばっては「フィール グリュック Viel glück」で直訳すると「たくさんの幸せ」ですね。英語の Good luck だな。

脱線ついでになりますが、以前、駅前で英会話レッスンのチラシをまいていた男の子がいて、受け取る人が少なそうで、なんとなくタイミングがあったので「ありがとう」とチラシをもらったのだけれど、そのときに「Have a nice day, madam」と言ってくれてすごく嬉しかったのです。返し方を知らなくて、あとで調べたら「you too」と言えればよかったんだな、と。いつかどこかで使いたい「you too」です。日本語でこれに代わる言い方は何かあるかなぁと考えて、でてきたのが「楽しんでね」。人が出かけるときはいつも「いってらっしゃい、気を付けて」と言っていたのだけど、それからは「いってらっしゃい、楽しんでね~」と言うようにしています。

さてさて、ラオス語の「ぱにゃにゃん」。いやぁ、やわらかくって、最高です。ちなみに「がんばる」が「ぱにゃにゃん」で、「がんばって」が「ぱにゃにゃんだー」だそうです。お気に入りのマイボキャブラリィとなりそうです。


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