なんとかなる日々

なんとなく きげんよく のびやかに。

おないどしの作家さん

ここ最近、図書館で借りるご本は、事前にネット検索したり、話題になっていたりするご本が多かったので、このあいだは、書架をうろうろとして目にとまったご本を借りてきました。「サムライ・ポテト 著:片瀬次郎」。
図書館でぱらぱらと読んでみると、近未来のAIロボットが主人公のようで読みやすい。扉裏のプロフィールを見てみると、同年生まれです。ほほぉ、おないどしの人はどんなご本を書いてはるんかなぁと、借りてきました。

おうちに帰って、その前に借りていた「二度寝で番茶 著:木皿泉」を読了して、さて、サムライポテト~と読んだのですが‥‥えっと、短編集だったのですね。その1話目がロボットのお話。で、ねぇ、おもしろかったのだけど、ラストがあまりに切なすぎて。自己の意識を持ち始めてしまったロボットの、充電がきれるまでの時間。自分ってなんだろうなぁ、生きるってなんだろうなぁ‥‥と。今の自分にはちょっと読むのが大変なので、1話目だけで。また機会があったら読むとします。てことで、寝る前にもうちょっとなんか読みたいなぁと自分の書棚からとってきたのが、「八日目の蝉 著:角田光代」。何度か読んでるのでストーリーはわかってるんだけど、何度読んでも引き込まれる小説です。あとがきを、これまた好きな池澤夏樹さんが書かれていて「母と子が一緒にいることはそれだけで祝福であるから、まるで後光が射しているように見えて、周囲は手を貸さざるを得ない」と。扉裏に角田さんの写真、あぁ、こんなお顔してはるんやなぁと、プロフィール欄に目をうつすと‥‥おないどしの方でしたわ、わはは。ま、そもそも「おないどしの作家さんってどんなお話書いてはるんかなぁ」で手にとった流れなんですけど、世界って望みを叶えてくれるようになってます、はい。こんな風にとらえてると、スピ系というか「思考が現実になる」って説になって、あやしいんですけどね。でも、そう考えると、いろんなことが、とてもおもしろいんです。

「野の医者は笑う 著:東畑開人」というご本も読了したところで、すごく面白かったので、またおいおい記事にUPするつもりなのですが、保険のきく診療と、世間にいっぱいいるヒーラーたちとの違いってなぁに?という、とても興味深いポイントで書かれていて、つまるところ、治るとか改善するっていうのは、本人の腑に落ちるかどうかってことなんだよね~、と書かれていて、やっぱそうよねぇと受け止めています。


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