女子が好きなシチュエーションだなぁと読み始め。
ステキな古い洋館の祖母の思い出、血縁ではない人々が集まってわいわいするお話。
愛って難しいわ、彼女が歌うようにつぶやいた。
愛って難しいから、あなたは、愛に応えたらだめなのよ。
愛してくれる人たちみんなをがっかりさせてやればいいのよ。
みんな歳を取ったから、あなたに自分が学んできたことを教えようとするでしょう。
同じ失敗を繰り返さないように、って。
愛するあなたのためを思って。
だけどね。あなた、そんなものはいらないのよ、って思いなさい。
勝手なことして、失敗して、泣いて、のたうちまわって、何やってんだろあたし、なんてばかなんだろって自分で自分にがっかりするくらいでちょうどいいのよ。
そうやって、好きなように生きたらいいわ。
思いっきり、生きたらいいわ。
失敗したらみんなはがっかりするでしょうけど、みんなをがっかりさせないために生きることはないのよ。あなた、あなたはあなたのすきなように生きたらいいの。みんなに心配かけまくるくらいでちょうどいい。
この本を読んでるとき、ブームが過ぎた今になって韓国ドラマの「愛の不時着」を見てたのだけれど、その中で、ソダンのお母さんが酔っ払って、
あなたが私のいうことを聞きすぎて、うまくいかなかったらどぉしよう、と怖いのよ。
と言うシーンがあって、そうか、そういう怖さもあるのか、とちょっと気づかされた。
わかってるつもりではあるのだけれど、ところどころでハッとさせられます。