なんとかなる日々

なんとなく きげんよく のびやかに。

笑って勝ちにいく

学ぶとは。
朝ドラの「らんまん」で主人公が東京大学の研究室を訪れたとき。

主人公がほかの門弟(?)に「小学校中退(自主退学)の学歴で東大研究室に来るな、ちゃんと試験を受けて入ってこい」と言われて「そんな遠回りをしちゃおれん」と。

心理学でも「学習」はひとつの分野で、人はどう知識を積み上げ理解していくのかってのが研究されている。人によって何をどう理解していくかって、奥が深い。

学びたい、知りたいと思う者に知識を供給すること。
大勢の人を教育するにあたっては、そこには最大公約数への効率よいしくみが必要で、それが学校教育というシステムになってる。ただ、そこから逸脱する個もあるわけで、そこにどれだけ供給していけるかは、社会の質によるんだろうなぁと思う。
そして、なによりも、その”個”自体が強く、したたかでないと、たくましく育たない。

ドラマの主人公の場合、酒屋の当主という生い立ちも強いと思う。あかんたれと言われつつも、商家で育っているんだから、本人は気づかなくても当主教育はされてるだろうし、さまざまな「かけひき」を目にして育って、学ぶとはなしに、そのしたたかさは身についていると思う。

ドラマでのパワーバランスの転換も見事。門弟に囲まれて、最初は下手なっていたのが、一気にたたみかけて上手にでて、パワーバランスを逆転させて、そのうえで対等な会話へともっていく。こあたり、脚本が(もちろん役者さんの演技も、演出も)うまいなぁ。

ちょうど今、「あきない世傳 金と銀」著:高田郁 も読んでて、大阪のあきんどの話。主人公が女性で、学びたくても大手を振って学べる環境になくて、それでも機に乗じて学んで育っていく。

知識から知恵が生まれる

「私が私が」という貪欲さではなく、一歩ひいて全体を見て、状況を理解して、考えて、動く、という冷静さ・・・・この冷静さがいるのよねぇ。
このご本、笑う門には福来る、じゃなくて

笑って勝ちにいく

ていうのが通奏低音のように流れてて、エンタメとしても、とてもおもしろい。
全15巻、今、5巻め。一気読みの勢いです。


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