なんとかなる日々

なんとなく きげんよく のびやかに。

習い事 道具のみたて?

節々が痛いのでね、しばらくは、ぴあのも激しげな曲を弾くのを控えようと。

わたしの楽譜棚。子供のときから使ってる楽譜が入っています。
ピアノの楽譜って、曲集になっているのと、その曲だけの「ピース」と言われる形態の楽譜があります。ブルグミュラーとかツェルニーとかの練習曲集はレッスンで全ページ弾いたけれど、ソナチネ集とか、ソナタ集になると、曲集全部を弾いたっていう楽譜集はあまりないんですよね。発表会用に1曲だけ弾いた楽譜集とかもあるし。だから、ぺらぺらめくると、まだ弾いたことのない曲があったり、弾きたい曲の楽譜を実は持っていたりするのです。

で、静かな曲、なんかないかなぁと、楽譜棚をごそごそと探しました。そうだ、ドビュッシーの「亜麻色の髪の乙女」弾きたいなぁ、と思ったものの見つからず、あとギロックもこれまで弾いたことないから弾いてみたいなぁと。手持ちにないので、近所の楽器屋さんに楽譜を探しにでかけました。

ピアノの楽譜を買いに行くのなんて、久しぶり。
わくわくと楽譜売り場に行って、作曲家のABC順になってる棚から目当てを探していきます。曲集に収録されてるほうが色々入っていて楽しいかな、でもピースでもいいかな、譜めくりがしやすい譜割りになってるのはどれかな、とか、同じ曲でも譜面づらが違うのよねぇとじっくり見比べて選びます。

そのうしろでね、なにやら電子ピアノの即売会のようなことをしていて。
たぶん名のある先生なのかな、40代前後の女先生が電子ピアノをお見立てしてる会話が聞こえてくる。「この機種、今、すごく手に入りにくいんですよ。きのうの名古屋なんかでは3人待ちになってました。今日、このお店で現物があるのをみてびっくりしたの。さすが特約店ね。人気があるのもそうなんだけど、このご時世、マレーシアで作ってるのがなかなか入庫しないんですよ。」と上手に営業をかけている。よそでは手に入らないのが、ここで今すぐ買えるって。
20代のご夫婦とちっちゃいお子さん。若いおとうさんが「これは?」と気にしたのが「それはアップライトですね」とさくっと切り捨てる感じで「毎年、調律が必要ですよ」とコスト高な印象を与えてる。おとうさんが「そうなの?(おくさんに)きみとか、自分でできないの?」とたずねていて、おくさんが「できない、できない。調律師さんにきてもらうのよ」と会話されている。

でもね、

電子ピアノって家電と一緒で、8年で部品生産されなくなるし、寿命10年ぐらいって言われてるよ?

と、わたしは後ろでつぶやきそうになりました(が、黙ってましたよ、もちろん)。

電子楽器は住宅事情によってはヘッドフォンで時間や周りを気にせずに音を奏でられるってのがとても魅力的ですもの。周りに練習し始めの、へったくそな音を四六時中聞かせなくてすむ(へただから いっぱい練習するのだもの)というメリットがあります。

アコースティック(生)楽器と電子楽器。どちらも一長一短。なのに電子楽器の故障とか寿命のことを伝えずに営業かけまくってるのはフェアじゃないなぁと感じました。

何かを手に入れようとするときは わからないなりにでも、ちゃんと自分で調べたうえでヒトに助言してもらったほうがいい。
「信じることで世界が広がる」のはそれがあってこそ。


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