なんとかなる日々

なんとなく きげんよく のびやかに。

お金のはなし

 ■ なるべく働きたくない人のお金の話 著:大原 扁理
 ■ 流転の魔女 著:楊逸(やんいー)

2冊続けて読みました。意図せず、どっちもお金のお話でした。

<なるべく働きたくない人のお金の話>
リカレントプログラムの女子大の図書館で見かけたご本。あまりに面白そうなので入手。

やりたいことができなのがイヤなんじゃなくて、やりたくないことをしなきゃいけないのがイヤ、というのをベースに生活をくみたてた人の実話。
なるほどなぁと思う視点がいっぱいでした。
まったく働かないというのじゃなくて、自分が必要なだけ働いて稼ぐ。お金を「ただ漫然と必要なもの」ではなく、「自分がハッピーに生きていくために必要なもの」と位置づけて、やみくもに自分を切り売りするような働き方をしないと決めた人。

少ないながらも、自分で稼いだお金でごはんを食べ、自分で稼いだお金で遊ぶ。
経済的に自立して生きることで得られる自尊心は、お金では買えないありがたいもの

とあるので、自分で稼いで自分で暮らすというのは基本にある。

年収額では「貧困層」に分類されてしまうけれど、楽しみ事をお金に依存せず、自由で豊かな生活、つきあっていくお金の範囲がわかることで、いかにお金を使わないようにじゃなく、「同じお金を使うなら、いかにひとりでも多くの人をハッピーにできるか」という基準でお金を使うようになったとか。

豊かさってなんだろうか、と私のなかにも、ずっとモヤモヤとある思いに通じるところがあって、とても面白かった。

<流転の魔女>
こちらは、弁護士をめざして日本に留学してきた中国人の女の子が、普段は居酒屋でバイトをしているのだけれど、同級生のお父さんの弁護士から、中国人被疑者との面談の通訳をたのまれて、もらった謝礼の封筒の1万5千円に驚いて・・・そのお札に名前をつけて、人格化して・・・と、人格化したお金(お札)のユニークなお話で、おぉ、お金は大切に扱わなくちゃ、と思いました。

 


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