人を動かす、とか、変える、とか。
インストラクショナル・デザイン(教育設計)の研究者のケラー(J.M.Keller 1938年~アメリカの教育心理学者) が、心理学における動機付けに関連する理論で「ARCSモデル」というのを提唱しています。教育設計って、言ってみれば、生徒の成績をよくする理論というか、教え方、かな。
注意(Attention)
関連性(Relevance)
自信(Confidence)
満足感(Satisfaction)
の頭文字をとって「ARCSモデル」。
これ、いろんなところで使える。
注意(Attention)は、どうやったら関心をもたせられるか、
関連性(Relevance)は、どうやったら自分ごととして、やる気になるか
自信(Confidence)は、どうやったら「できる」って思えるか
満足感(Satisfaction)は、どうやったら「もっとやろう」と次につながるか
子どもの学習だけじゃなく、企業での社員研修とか、部下が(下から)上司とか同僚を動かすコツとしてとか、ご近所づきあいとか、日常生活のあれこれにも使えそう。
A「面白そうだなぁ」と思わせて
R「やりがいがありそうかも」と思わせて
C「やればできるかも?」と思わせて
S「やってよかったなぁ」と思わせる。
最近の、自己啓発系の、動機付けやら、モチベーションアップやらのご本のもとネタは、これだったりするんだな、きっと。
北風と太陽の、太陽のほう。
山本五十六(1884- 1943)の「やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、ほめてやらねば、人は動かじ。 話し合い、耳を傾け、承認し、任せてやらねば、人は育たず。 やっている、姿を感謝で見守って、信頼せねば、人は実らず。」にも通じるかな。