なんとかなる日々

なんとなく きげんよく のびやかに。

夏休み 【読了】気の呼吸 著:藤平信一

夏休みに読んだご本。「気の呼吸」 著:藤平信一

”ここ一番で最高の力が出る秘密” というステキなキャッチコピー。〇〇の呼吸というと鬼滅っぽいよねー、のっかってるのかなぁと、ちょっとだけ思って、こちらは連日の猛暑で「虫の息」って感じよねぇ・・・と思いながら読みました。いやでも、とても面白かったのです。合気道のお話ですけど、武道しない人でもわかりやすいし、とても参考になります。すぐにできるし。

わたくし、スポーツはあまり明るくないのだけれど、ラグビーの五郎丸選手のお祈りポーズとか、お相撲さんの取組前のイナバウアーとか、ゲン担ぎっぽいあれらは、どういうものなんだろうと興味深々なんですよね。認知行動療法的な、スポーツのメンタルトレーニング。音楽家とか舞台に立つ者にとっても切実なスキルです。いろんな技法を目にするけれど、このご本は呼吸特化。

「あがる」っていうのは、意識が頭にあがってしまっている状態で、落ち着くには、頭にあがっちゃった意識を、あるべき場所=お臍の下あたり(丹田じゃない)の一点にもどせばよくて、もどす方法として、呼吸の説明。

普段の「気持ちいい」ときに吐く息を覚えておいて、その呼吸をすればよし。
お風呂の湯舟につかったときの「ふわぁ~っ」ていうのとか、1日の終わり飲むビールの一口のんだあとの「ぷはぁ~っ」とか。

「落ち着く」ってのは具体的にどういうことか、とか「力を抜く」ってのはどういうことかってのが、わかりやすく書かれてます。

力を抜くのは、いらない力を抜くのであって、必要な力まで抜いちゃうのは虚脱になっちゃうからダメーっとか、闘うための”落ち着き”と、休むための”落ち着き”と、目的によって違うよ?とか。

「気」って特別のものじゃなくて、誰もがもってるもので、気分とか元気とか、気が向くとか、気になるとか、気が強かったり弱かったり、天気とか運気とかもあって、普通に自分の周りにあるもので、自分自身も呼吸することで空気を循環させてる存在で、緊張したり不安だったりするときは「気」を意識する呼吸をすればいい、らしいです。

わたくし、この夏休みはプチ瞑想で今の匂いと音をちゃんと感じよう、というミッションに取り組んでて、匂いを感じるには、息を吸わないことにはわかんないので、ここのところ、必然的にすんすんと匂いを嗅ぐ=息を吸ってるんですけど、呼吸の力ってすごいです。(気持ち)視野が広くなったように感じています。普段、意識してなかったけど、息をころして生活してたのかなぁ。きょうび外にでるときはマスクですしねぇ。

季節が進んでこの猛暑もぬけたら、気持ちいいところで思いっきり深呼吸するです~。


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