なんとかなる日々

なんとなく きげんよく のびやかに。

いつもそこにあるという信頼と安心 ~限界費用ゼロ

そこにいてくれる、という信頼と安心。

共感とは。他の人間であれ、他の生物であれ、相手にいずれ訪れる死の気配と、目の前に存在する命に対する賞讃、相手の喜び、悲しみ、希望、恐れを感じ、自分の命に対するのと同じように、命はどれも心もとないものとして相手の唯一無二の命を認識し、他者が繁栄するよう応援し、相手の生涯に秘められた可能性のすべてを自ら実感し、地球上で生命の旅をする仲間として連帯の絆を認めて、互いの存在を祝福する私たちなりの方法。

ご本の主題からちょっと脇道に入った一文だったのだけれど、気に入った一文です。なかなかいいなぁとメモを残してます。

脱炭素社会のことを書いてて、思いだしたのがこのご本。

 限界費用ゼロ社会 著:ジェレミー・リフキン 訳:柴田裕之

記録をさぐってみると、2年前に読んでるのねぇ。文字いっぱい、漢字いっぱい。主語と動詞が離れているから何を言ってるのかわからなくなる文章ではあったのですが、自分なりに理解していくと面白かった。

限界費用ゼロとは、生産性が最適状態になるとそれにかかる費用がほぼゼロになる、ということで、費用がかからずに生産されると、それは無料で提供されるようになっていって、そうなると、誰もが自分の欲しいものを、好きな時に、ほぼ無料で手に入れられる潤沢な社会がやってくるよー、とこの著者はのたまっている。

今は、明日がどうなるかわからないから多くのものを手に入れておこうとするわけで、そんな不安から解放されたら‥さて、どうなるんだろう。そこまで社会を信頼できる世の中になるのかな。

すでに無料のサービスが出版、通信、娯楽に広く普及していっている。
生産性と雇用は分離されていく。人間が労働から解放されるってのは魅力的だけれど、給料はなくなる、そうなると経済はまわらないわけで‥さて、どうやって経済はまわっていくのだろう。あぁ、だからベーシックインカム(国が永遠に全ての人に対して無条件に最低限の生活費を配る)とか論じられるようになるんだな‥ホントカ?

働かずにこの水準の生活が維持できるのであれば、さて、人は日々、何をするようになるんだろう。


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