なんとかなる日々

なんとなく きげんよく のびやかに。

ダウンコートと救急車

お友達からダウンコートも自宅洗いできると教えてもらった数年前。それまでは毎年クリーニングにだしていたのだけれど、どうも襟汚れとかきれいになった感がなく、クリーニング独特のあの石油の臭いが苦手だったので、あかんかったら捨ててもいいかな、と、えいやっと古いコートを自宅洗いしてみたら、すっきり。これは気持ちいい!とそれからは自宅洗いしています。今年も夏の陽射しでしっかりと乾燥できる季節になったら‥と、梅雨明けに洗うつもりが、ずれにずれこんで、もう秋~という季節。冬が来る前のしっかりした陽射しのうちにと、この間、やっとこさ ちゃちゃっと洗いました。おしゃれ着洗いの洗剤で洗濯機に、今年はお湯をためて、手で押し洗いして、軽く脱水、よく振りながら裏表とひっくり返しながら干して、こまめにふりふり、ぱふぱふすればふんわりと仕上がります。意外に簡単。

この古いコート、そういえば、救急搬送されたときにとても頼りになったのです。

これまた、数年前の話しですが、冬の寒いとき、知人と自宅飲みをしていて、普段から飲んでもそれほど酔うほうではなくお酒には強いのだけれど、そのときは日本酒を小さなグラスに2盃ほど飲んで、喉がとても乾いたのでキッチンに立って、お水を飲もうとしたときに意識を失いました。ブラックアウト。
気が付いたらキッチンでクッションに囲まれた状態(知人が動かしてはいけないと思って、でも床上ではと、家じゅうのクッションを集めて敷いてくれていた)で、その知人が驚いて救急車も呼んでくれていて、目の前には救急隊員のおにいさんの顔があって。ちょっと会話して。意識は戻ってるし、会話できるし、なんとか立ち上がれる状態だけれど、念のためと、病院に搬送されました。
家をでるとき、普段持ち歩いているかばん(財布とか免許証とか保険証とか入ってるの)と、例のダウンコートをひっつかんで、生まれて初めて救急車に乗りました。

救急車は、病人は頭が運転席になるように乗るので、私にすれば逆走。そして、サスペンション(?)があまりきかないのか、ものすごい振動。わたくし、お酒には酔いませんが、乗り物にはちょっと酔いやすいのです。だから普段も電車で後ろ向きには座らない‥。てことで、もれなく車酔いです。いや、倒れるぐらいだから、調子悪かっただけかもしれないのですが‥。ありがたかったですが救急車には、できればもう乗りたくない…。

病院でMRIとかもとってもらって、機械に入るときにふくらはぎがつって(いわゆるコムラがえり)看護師さんにしがみついて、「ちょっとまって!ちょっとまって!いたぁーいっ!」とか言ってました。検査で異常もなく、神経性めまいと虚血性貧血と言われてタクシーで帰宅。病院で様子みてるときとか、すごく寒くて、もちろん毛布とかかけてくれているのだけれど、ひっつかんで持ってきたダウンコートが温かくて、普段着用してるものだし、安心してくるまってました。

そんな思い出のコート。古くなってきてるけど、まだ使います。


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