なんとかなる日々

なんとなく きげんよく のびやかに。

交流関係の変化

今日はきれいな朝焼けでした。天気予報は、日中は曇りだったんですけど、お昼の12時をこえて雨が降ってきてますねー。どんよりした空模様です。で、蒸し暑い。気温31度。雨のあとはちょっと涼しくなるかなぁ。最近、夕方になるとね、虫の声がしてますよ。季節がうつり変わりはじめてますね。

山崎ナオコーラという作家さんも好きです。
「反人生」と「ここに消えない会話がある」を読みました。この作家さんのは、肩透かしのない作品で安心して読めます。どちらも、世捨て人のような思考をする人が主人公なんだけど、それでも生きることが好きなんだなぁ、というおはなし。

「反人生」では、人生を織り上げてこなかったと自負する55歳の未亡人が主人公で、近未来(2034年)が舞台なんだけど、あまり現在と変わらない世界観。彼女は

人生などという下卑たものは五十五年間一切織り上げてこなかったし、これからも決して制作しない。一歩だって進むものか。かといって、立ち止まって自分というものを深く知っていこうという野心もない。内面を掘り下げるなんてばかのやることだ。

これ、ほんと、いさぎよくて好き(笑)。こんなことを言いつつ

人生を作るというより、とにかく生活を続けたい。他人の生活にも関わりたい‥長生きをして、自分が満足するほどには世界を味いたい。

という生き方。味わいたいっていうの、いいなぁ。

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「ここに消えない会話がある」はラジオテレビ欄を配信する仕事をしている島(デスク8個)を舞台として、毎日朝晩、番組欄の文字数にあわせて内容(文字)をつくっていく20代の7人のおはなし。毎日待ったなしの仕事だぁ、こんな仕事してる人たちもいるんだぁ、知らない世界だぁ、と興味深く読みました。

どんな気持ちで人生と対峙すればいいのか、広田には未だにわからない。まっすぐ生きる勇気も、逃げる勇気も持ち合わせずに、ただ徒に時が過ぎてしまうのだろうか。問題なのは、広田が世の中を好きだということであった。広田は人生を愛してしまっている。もっと自分を虫けらのように扱うことができればいいのにな、とか、周りの人のことを嫌いになれれば楽なのに、とかと広田は思う。

距離感というか、孤独感をもちつつ、世界と関係をとろうとする人たち。

ほんの少しの心の交流が気持ちいいのだ。
他人と気にし合いたい。

あぁ、心地いい関係って、これくらいだ、と思いました。

友達や知人、関わる人たちって、ずーーーぅっと繋がっているのって稀で、その時々で自分の周りにいる人は変わっていく。ライフステージごとに友人は変わっていく。繋がっていると思っている人たちだって、それぞれに変化しているわけで、当時の共通の話題があるから関係性が続いている。変わらない根っこの部分を共有している学生時代の友人たちとは、いつ会ってもわくわくするけれど、それでもちょっとした距離をとって、バランスとったりしてる。共通の話題がなくなってしまうと、なかなか気軽に会っておしゃべりというわけにもいかないもんです。みんなそうやって関係性を、その時々、その場所ごとに何度も構築していくのが普通で、縁遠くなることが失礼ってわけでもないんですよね。もしかして、自分が淡泊なのかなぁと思ったりもするんですけど、周りをみていると、意外に 普通に みんなもっとずっと淡泊。マウントとったり、とられたりという、そんな変なのじゃなく、馬鹿っぱなしを笑いながらやぁやぁ話せるのが理想だなぁ。


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