なんとかなる日々

なんとなく きげんよく のびやかに。

草や花が好き。 毒と薬。

フラワーエッセンスにはしゃいでおります。
もともとに、草や花に興味がむいていて、好きなんですよねぇ。子供のころから周りには草や花がいっぱいあって、母が未生新流のお免状をもっていることもあって、家の中はいつもお花がいけられていて、庭に咲く花の名を、あれはなに、これはなに、と母が口にすることばを覚えて育っています。母方の祖父も山の人で、母の里帰りについていったときは、おじいちゃんも、あれはなに、これはなに、とたくさんの草木の名前やあれこれを話してくれていました。

おじいちゃんの山歩き兼お墓そうじについていったとき、かわいい花が咲いていたのだけれど「これは毒」と、おじいちゃんが容赦なく足で踏みつぶしている草があって、そのとき覚えたのが「キツネの手袋」。大人になってから園芸店で見かけるようになったその花は「ジキタリス」です。のちのち、読みふけるご本の中で「ジキタリス」は心臓の薬になるものだと知りました。全草に毒素がある危険な植物だけれど、使い方によっては貴重な心臓の薬になります。

30年ほど前に、関西では「エンゼルトランペット」という園芸の花が流行りました。小さな苗で園芸店に並んで、下向きの20cmはあるトランペットみたいなインパクトのある花を咲かせる植物。これ、地植えすると樹木のように身長を超える背丈になって手に負えない感じに育ちます。これも、毒があります。チョウセンアサガオ属。別名ダチュラ、とかダツラ、とか呼ばれます。華岡青洲が麻酔に使ってますね。ダツラって「大地の子 エイラ」でも登場して儀式に使われる神聖な植物とされているし、あと、村上龍の「コインロッカー・ベイビーズ」にも”ダチュラ”という世界を滅ぼす存在が出てくるんだけど、もしかしたらこの植物からかなぁ、と思ったりしている。

キョウチクトウの毒も有名で、公害の毒素をよく吸収して、強心剤になったりもするらしいけれど、それ自体も毒素が強い。彼岸花も毒があるからさわっちゃいけないと教えられたし、スズランも毒だと何かの漫画で読んだ。うるしは言うまでもなくかぶれるけれど、漆器になる。頭痛薬とか風邪薬も、そんな先人の知恵と知識と研究がつながって今にあるんだろうなぁ。「毒にも薬にもならんひとやなぁ」と称される方がたまぁにいらっしゃるけれど、それはそれで貴重なのかなぁとも思います。

今日は、今年初めての朝顔が咲きました。陽白で赤に近いピンクでした。今年はこの1本しか育ってないので、大事にします。ちなみに瓢箪は軒に届く勢いで、すでに実生が2個ついています。孫ツルが軒に届いたので、現在、ひ孫ツルを横にのばしています。1日に10cmぐらい伸びてます。すごい生命力でみていて楽しい。


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