なんとかなる日々

なんとなく きげんよく のびやかに。

鏡を見ないでおれる?

鏡を見ずに暮らせるのだろうか。
アメリカの社会学を勉強する女性が1年間(その間に結婚式もあげている)、鏡を見ない生活をして、その著書もだしている‥ちなみに英語なのでわたくしは読めていません。

どうなんだろうなぁ。
考えてもみたことがなかった。「鏡を見ない」ということ。

職場で、「またそんな顔をして」とか「だからそんな顔してるんや」とか「顔が怖い、話かけにくい」とかとかとか、今思えばそれってどうな~ん、と思う言葉の数々を言われてまいりました。職場のデスクのPC横に鏡を置くように助言をされたこともあります。えっと、わたしも、普段はちゃんと表情豊か(なはず)です。そんなね、予算の数字を計算したり、リレーション組んでスクリプト考えてるときとか、へらへら笑ってPCに向かえませんよ。周りの様子をいつも見渡して、アイコンタクトとってニコニコしあっているオフィス‥‥想像できない‥‥みんな仕事してるのか?‥いや、もしかして、それが世の中の平均的な職場なのか?‥私が出会っていないだけで‥‥。

表情とか身だしなみ。礼儀とかマナーのうちではあります。女性の場合、お化粧もマナーのうちであると理解しています。礼儀とかマナーは、相手に対する敬意を表すためのもので、自分の居住まいを正したり、丁寧な所作でやたらと音をたてないようにするとか、あれこれと相手が心地よくおれるようにと、心配りを体現するものですよね。

人は表情から感情を読み取っているので、相手の顔に「あなたに会えてうれしい」という表情がぱっと現れると、こちらもやっぱり嬉しい。できれば、自分がどんな表情をしているのか、自分でわかっておきたい。けど、作られた表情って気持ち悪いんですよねぇ。自分が相手にどう見えているかを計算するのは、ちょっと違うようにも思う。

メディアできれいな女優さんたちがナチュラルな居住まいで映し出されているけれど、やはりそこには「見せ方」のプロがいるわけで、素人が真似をして「ナチュラル」感を出そうとしてもただの「ルーズ」でしかなくなったり。自分で鏡をみて何度ため息をついていることか。

じゃ、鏡をみなければいいのか?

うーーーーん。たぶん、おそらく、無理。

この方の実験の意図は、「外見にとらわれずに生きる」というのがテーマなんだろうと思う。私は、身だしなみチェックという意味で、鏡で確かめることを「なし」にするのは難しい。もし、鏡を見ずに身だしなみチェックができると仮定したら?‥ちょっとやってみてもいいかもしれないなぁとは思います。自分との対話を「鏡の中のアリス」のように、鏡にむかってしているときもあるからなぁ。鏡を見ずに自分の在り様をつかんで肯定していく、客観的に自分を見る、ていうのは、ちょっとおもしろいかもしれない。


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