なんとかなる日々

なんとなく きげんよく のびやかに。

学ぶことと 稼ぐこと

稼ぐには、身につけた技術が武器になります。
でも、学びって、ただ稼ぐためのものじゃないと思ってます。

私の場合、学ぶ、というか音楽を続けることはとても楽しいことで、その楽しいことを専門的に学べたのが個人レッスンと大学と講習会。楽しくっていまだに続いてます。
「なんで続けられるの?」と聞かれたことがあって、んーーーと考えて「お腹が空いたら、ごはんを食べたくなるのと一緒で、ただ音楽したくなって音楽してる、わたしには特別なことでもなんでもなくて、ごくごく普通に生活のなかにあるもの」と。

でですね、わたしは膨大な時間を音楽に費やしてきているのですが、そのモトがとれているか、と言われると、損益で考えるとですね、残念ながらどうやってもマイナスとなっちゃうんですよねぇ。
そもそもに稼ぐために音楽をする、という性根がなくて‥‥きっとわたしの弱いところですね。大学では稼ぎ方の講義はなかったし、当時、学生課には就職課もなかった‥。

母校には美術科と音楽科があって、美術の人たちとも仲良くさせてもらっていて、なにかのときにプロとアマチュアの違いの話になったのですよね。
「売れる絵が描けるのと、描いた絵が売れるのは違う」と言った人がいて、なるほどなーと。プロとアマチュア、というより、プロとアーティストの違いかなぁ。

日本は資本主義の社会で、やっぱり資本があって(稼いで)なんぼ っていう世の中のしくみになってるんですよね。ぽわーっと夢見る夢子ちゃんだった当時の若かりしわたくしは、そんなこともまったくわからないままに世間の大海原に乗り出していくのです。今思えば、よくここまでたどりつけているな~、と。

稼ぐための技術としては、社会人になってからあれこれと実地習得をしています。就職先で当時98シリーズ MS-DOSとかで5インチディスクというまるでソノシートみたいな媒体を使って社内文書や計算データをつくったり、FAX回線をつかって海外とデータ送受信をしたり、Mac登場でマウスの便利さに驚愕してDTPソフトを使って、「PC得意です!」て言えるようにMOUSとか初級シスアドとかご本を買って独学して資格取得したり、VBAを勉強してマクロ作れるようになったり、AccessやFMでデータベース作ったり、ファイリングデザイナーや収納アドバイザーや認定コーチの資格もとって、この転職期をのりきるために50を超えてから簿記3級の資格も取得。大学で学んだ知識じゃないけど、どれもこれも面白くて。音楽の世界だけでは絶対に知りえなかった知識や経験や人々、世の中ってひろくて面白い。

なんというか、大切なのは、地力をつけることかなぁと。
わたしが大学で勉強したそのものの技術(演奏技術)は今の会社員生活で発揮することはほとんどないのだけれど、ものごとを作り上げていくためにすべきこと、先にくることを理解して動くこと、自分の役割を果たすこと、礼儀、礼節とか、思考の柔軟さとか、とてつもなく可能性があることとか、変なライバル意識や少々悪意のあるやつらは相手にしない強さをもつこととか、知らないうちに培われていく力。

稼ぐために学ぶことと、ただただ学ぶことは全然別のものだと思う。
で、せっかく学んだことをいかして稼げると なおさら良いんでしょうけどねー。


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